イマジナリ・スクランブル
- mellowmelodious
- 2020年11月16日
- 読了時間: 4分
更新日:2021年12月25日
FGO。
Fate/Grand Order。
過去の英雄・偉人・神etcをサーヴァント(使い魔)として召喚し、戦う、
2100万DL突破の化け物スーパー世界史大戦ゲーム。
自分が唯一プレイしているソシャゲ。
そのFGO内で現在開催中のイベント
「虚数大海戦イマジナリ・スクランブル ~ノーチラス浮上せよ~」が非常に面白いので、ブログに書き残しておこうと思います。
FGOはメインシナリオ含め、数々のシナリオ・イベントを複数人の脚本家さんで回しておりまして、正直、話の面白さに当たり外れがあります。
担当した脚本家さんが明かされていない話があったり、
話自体は別の脚本家さんが書いているのに、メインキャラのセリフのみ奈須きのこ神が書いてるケースとかもあったり。
因みに自分が一番好きなシナリオは「嘘月館殺人事件」というミステリー物。
担当作家は、円居挽さん。
ストーリーが本当に秀逸で、種明かしのシーンで『やられた!』とシビれたし、
ラスト間際に出て来る月明かりの下の美しい一枚絵の効果もあって、ヒロインに抜擢されたステンノの株が爆上がったなぁ。
FGOをプレイしていて面白いと感じるシナリオには共通点があって、
そのひとつは配役の妙だと思う。
現在、300騎近くいる大勢のキャラクターの中から、どのサーヴァントを選び、
物語上に配置させるか。
腕のある脚本家さんは、そこがまずお見事。
クライマックスで『ッだから、この二人が選ばれたのか!』みたいに舌を巻く。
そして、キャラクターの背景・関係性を考慮し、選び抜いて配置したサーヴァント同士の絡ませ方、遊び方で、さらに腕が問われると思う。
世界観の中でキャラが破綻しないギリギリを攻めて、化学反応を起こさせて、
今まで見たことがない瑞々しい新たな一面を見せてくれたりすると本当に感動する。
で、今回の「イマジナリ・スクランブル」も読み進める手が止まらなくなるくらい面白い。
ストーリー上、途中から、召喚して仲間を増やすのに、ある❝シバり❞が生まれるんですが、
その❝シバり❞の中での展開のさせ方が、ある種❝シバり❞を武器にしてる感すらして、それはもう練りに練られてて素敵。
特に、フランケンシュタインとラムダリリス!!
今までサシで絡んだことなんて殆どなかった二人。
なのに❝ドールマニア❞と❝人造人間❞を設定から拾い上げて繋げて、
フランに、今まで誰もさせなかった、あ゛んな染みる一人語りさせて、
「ともだちなら、なれる?」からの
ラムダリリスが【嫉妬と怠惰】でシメるなんて、
流れが美しすぎて、読んでて声が出るくらいビックリした。
最初からずーっと面白かったけど、ここで我慢出来なくなって脚本家さんを調べたら、
amphibianさん!!!!
自分の大好きな中山敦支先生の傑作マンガ「こっくりマジョ裁判」(オススメです)の原作者様。
超納得した。
あと、刑部姫と楊貴妃のコンビも最高。
特に、中盤で『実は裏で小さい雑魚敵をどっちが多く潰せるかスコアを競ってた』ってネタを話の終わり際に目立たない様にスッと挿入してくるところ、滅茶苦茶センスを感じた。
結構な危機的状況下だっつーのに、それでも仲良く楽しむところは楽しんでた、
ふたりが堪らなく愛おしくなる値千金の小ネタw
けど、小ネタでもあれで、序盤からそこまで描かれなかった、スポットライトの当たらない物語の裏側を想像させられて、一気に作品世界が広がった。
早着替えに令呪を使うとか笑ったし(スカサハの「今だ!」w)
そう、スカサハも『白目を剥いて倒れる』とか『水着に恥じらって力が出せない』とか、
新たな一面を見せてくれたw
ゴッホとフラン(愛し子たち)に挟まれるシーンは、スゲー微笑ましかったし。
ホント、出て来るキャラ全員に満遍なく何かしらの見せ場を用意するのバリ凄いし、
セリフの言わせ方がことごとく小気味いい。
ハイ・サーヴァントとしての格上な立ち居振る舞いに滲むラムダリリスのキャラの掘り下げ方とかも素晴らしい。
【閑話】パートで、今回の件をジル・ド・レェに語らせるのも上手いと思ったなぁ。
やー、愛を語った。
「イマジナリ・スクランブル」まだクリアしてないんで、どんなラストを見せてくれるのか楽しみです。
あと、ゴッホ欲死い(涙
嗚呼、聖晶石が足りねえ。
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